アルコーブベッド(アルコーヴベッド)って知ってますか?
室内の壁に一部をくぼませてベッドを置く間取りになります。
写真を見て、「あーこれ見たことある!」という人もいるかと思います。
検索しても名前が出てこないからわからない「あれ」です。
我が家は妻がどこかで見かけたらしく、取り入れたいと希望していましたが、名前が分からなかったので、ハウスメーカーに聞いて名前を知りました。
今回は、一般の住宅ではあまりお目にかかることが出来ないアルコーブについて解説していきます。
アルコーブベッドとは
アルコーブは壁面の一部をくぼませて作った空間になり、アルコーブベッドは作った空間にベッドを設置した間取りということになります。
ベッドだけでなく、書斎やソファを置く間取りもあります。
アルコーブは言葉は聞きなれないですが、マンションの玄関部分に使われていて、共用廊下から少し後退させた玄関前部分のことをいいます。
日本ではあまりお目にかかることがありません。
実はアルコーブはフランスで多く取り入れられた建築技法となります。
私が実際に見たのは某ネズミの国の近くにあるホテルぐらいですかね。
我が家のアルコーブはベッドではなく、カウンター机を設けて妻の作業台として利用されています。
アルコーブベッドのメリット
実体験をもとにメリットについて考えてみました。
アルコーブを作ることでおしゃれに演出
事例を見ると分かりますが、一角だけまるで日本ではないような空間を演出することができます。
壁紙と同じ柄や色のカーテンを付けることで遠くから見ると壁にしか見えませんが、カーテンを開けるとそこにベッドが現れますので隠し部屋のように遊び心がある間取りを作ることもできます。
ベッドだけではない!機能性が高い
ベッドなので、もちろんお客様が来た時にベッドとして活躍できます。
ただ、それだけではありません。
マットレスのみにすることでソファーとしても利用できますし、お客様の荷物を置くスペースとしても活用することができます。
また、ベッドの下を棚にすることで、収納スペースとしても利用できます。
おしゃれだなけでなく使い勝手は非常に良いと感じます。
アルコーブベッドのデメリット
次にデメリットですが、どんなものがあるのか見てみましょう。
家の建築面積が必要
くぼみを作るわけですから、くぼみ分の面積を必要とします。
正直、広くない家に入れてしまうと部屋の面積がベッド1つ分取られてしまいますので、おすすめはしません。
「部屋+ベッド一つ分」の部屋を作るイメージが最適です。
これが理由で我が家はベッドではなく、カウンターとなりました。
物置になる可能性が高い
おしゃれで機能性が高いですが、問題が一つあります。
ベッドとしての有効利用度が低いということです。
お昼寝などでは利用できますが、使用頻度は落ちますので、基本的な使い方がソファーや荷物置きになってしまう可能性があります。
もちろん、整理整頓された家になっていれば問題は起きませんが、子育て世代など、荷物が多くなってしまう方は注意が必要です。
まとめ
アルコーブベッドいかがでしたか?
見たことがあるけど、名前が分からないあの部分は「アルコーブ」です。
いくつかサンプルを載せましたが、異空間を作れておしゃれですよね。
日本では建築事例が少ないですが、ハウスメーカーに依頼することで作ってくれます。
ただ、気を付けてほしいのは、要望はしっかりと伝えることです。
サンプルを見てわかるとおり、形や色使いは一つではありません。
自分の家に合ったコンセプトをしっかり持って、どうしたいかをお伝えください。
正直、ハウスメーカーのデザイン力によっては、希望とかけ離れたものになってしまいます。
希望する方は口頭だけでなく必ずサンプルを提示しましょう。